臨床検査技師 (4名)
【臨床検査業務】
1.検体検査
患者様から採取された血液・尿・便などを検査します。
体の状態や、病気の診断・治療効果・経過をみるために行われます。
肝機能、腎機能、脂質、糖尿病検査、貧血検査、炎症反応、インフルエンザ検査などです。
代表的な検査項目:
生化学検査、血液検査、尿検査、輸血検査、便潜血検査などです。
2.生理検査
患者様の体から発生する信号を記録したり、体の内部を画像にしたりする検査です
。
・
心電図、24時間心電図、血圧脈波測定(動脈硬化検査)、24時間血圧測定、中心血圧測定、眼底検査
・肺機能、脳波、聴力検査、超音波検査 (腹部・心臓・頸動脈・下肢血管など)
心電図 
脈の乱れ、胸の痛み、動悸、呼吸困難、失神などの症状や原因不明のショックといった場合の診断のために行う
検査で、 通常は仰臥位で安静にしたままで検査します。 検査時間は5分程度です。

通常の心電図で異常をとらえられない場合、携帯可能な機器に
SDカードを入れて
24時間心電図を記録します。
血管の硬さや狭窄の有無を調べる検査です。検査時間は、10分程度です。
CAVI (Cardio Ankle Vascular Index)・・・心臓足首血管指数
心臓から足首までの動脈硬化度がわかります。
CAVIは、血圧に依存されない血管固有の硬さを表します。
PWV(PulseWaveVelocity)・・・脈波伝播速度
心臓から押し出された血液により生じた拍動が、血管を通じて手や足に届くまでの速度 のことで、
脈波伝播速度と呼ばれます。血管が硬い程、その速度は早くなります。
脳 |
脳出血
(くも膜下出血 |
脳の血管が破れてします病気 |
脳梗塞 |
脳の血管がつまってしまう病気 |
心 臓 |
狭心症 |
心臓を栄養する血管(冠動脈)が狭くなって起きる病気 |
心筋梗塞 |
心臓を栄養する血管(冠動脈)がつまって血液の流れが止まる病気 |
全 身 |
閉塞性動脈硬化症 |
足の筋肉への血管が減り、歩くと足が痛むなどの症状がある病気。
ひどくなると足先が腐ってしまうこともある。 |
中心血圧とは、心臓付近の大動脈血圧のこと。
心臓など主要な臓器に直接かかる圧力のため、その測定は、脳卒中、心筋梗塞、心不全などといった脳心血管系疾患の予測に役立てられています。 しかし、
手軽に測定できる「上腕血圧」とは異なり、今までは心臓の近くにカテーテル(管)を入れないと測定できない血圧でした。

手首に脈波センサを巻き付けるだけで、
簡単に中心血圧を測定できる画期的な
検査です。
1日の血圧は変化しています。そこで、約1日にわたって日常生活での血圧と心電図を記録する検査です。
この検査では、高血圧症であるかどうか診断でき、血圧の一日の変動を見ることで昼間と夜間の血圧変動が保たれているかどうかが判定できます。また薬による血圧コントロールが良好か否かの判定にも使えます。
血圧は夜間下がり昼間上昇します。これは交感神経と副交感神経が関係し、夜間は副交感神経が優位に昼間は交感神経が優位になることで血圧のコントロールをしています。
交感神経は心拍数を上昇させ、血圧を上昇させます。
副交感神経は、心拍数を抑制し、血圧の上昇を抑えます。
瞳孔から入った光が突き当たる眼球内の奥の部分を「眼底」といいます。
眼底検査では、目に光を当てて瞳孔から眼底をのぞいて、その状態を観察します。
この検査で調べるのは、眼底の網膜や視神経乳頭、血管の状態、出血などです。
目の病気のほか、高血圧や動脈硬化、糖尿病などが原因で、眼底に異常が現れることもあります。
ぜんそく・慢性閉塞性肺疾患(COPD)などをはじめとする、肺の病気が疑われる時に行う検査です。
また、術前検査の一つとして手術時に麻酔が問題なく施行できるか否かを判断するために行います。
息を吸ったり、吐いたりして肺の大きさや息を吐く勢いと酸素を取り込む能力を調べます。
脳は、非常に微弱な電流を流し続けており、その微細な電位差は、頭部の表皮上で常に 変化しています。
頭部に電極を付け、その電流を増幅器にかけ、波形として記録するのが 脳波検査です。
てんかん、脳腫瘍、脳挫傷などが疑われるときに行なわれます。
この検査では、ヘッドフォンを装着し、スピーカーから2種類の音が聞こえてきます。
被験者様は、意志を伝えるためのハンディスイッチ(病院のナースコールのスイッチのようなもの)を持たされますので、聞こえた時にスイッチを押して頂きます。
超音波(耳には聞こえない高い周波数の音)を使って、身体の臓器の状態をみる検査です。 超音波検査は人体への影響はほとんどありませんので、繰り返し検査が可能です。
※当検査室内は、ミニギャラリーになっております。季節の写真を楽しめるかも…
頚部の血管(頚動脈)の状態をみる検査です。当院では頭に行く大事な血管、左右合わせて6本の頚動脈を観察します。
血管壁の性状を調べ、動脈硬化病変の有無やその程度、また血液の流れも調べます。
虚血性脳血管障害や虚血性心疾患でも頚動脈病変を合併するためスクリーニング検査として有用です。

総頸動脈 (正常例) 総頸動脈 (狭窄例)
心臓の大きさや動き、弁の状態などをみる検査です。心エコー検査は形態・動態診断に加え、血流診断も可能であるため心疾患の診断・経過観察に有用です。
主に肝臓、胆嚢、腎臓、脾臓、膵臓、胃、小腸、大腸、骨盤内などの臓器の状態をみる検査です。 臓器の大きさ(腫大や萎縮の有無)、びまん性変化や炎症の有無、腫瘤の有無、また腫瘤の大きさや数、形態異常などがわかります。
当院では、消化管疾患にも力を入れているため、単にお腹が痛いとか、下痢・下血といった症状の時でも原因検索として腹部エコーを第一選択の検査として行っています。また、腫瘍の良性・悪性を鑑別するための精密検査として、造影エコーも積極的に行っています。
肝臓のエコー像 小腸エコー像
造影エコー(肝細胞癌の例)
各エコー検査を受けられる方への注意事項
頚動脈エコー検査を受けられる方へ(PDF)
心臓エコー検査を受けられる方へ(PDF)
腹部エコー検査を受けられる方へ(PDF)
腹部造影エコー検査を受けられる方へ(PDF)
検査に関するお問合せ |
松園第二病院 TEL 019-662-0100 検査科(内線68) |
